私のクリニック目白

もっと美しいあなたへ

美容医療は何のため?

美容皮膚科の看護師をしていると
しばしば友人から、
「レーザーとかの美肌の治療やってみたい。シミとかシワとか取れるんでしょ?」
と、聞かれることがある。
そんな時、私は決まって
「あなたが思い描いているほどは、良くならないよ。シミもシワも薄くなることはあるかもしれないけど、
魔法じゃないし消えない」
と答える。

友人が「美肌治療」と言っていたものは、
当院ではオーロラなどの、一般的にフォトRFと呼ばれているIPL+RF治療を指しているのだと思う。
こういった治療は、「痛みが少なく」「ダウンタイム(※1)が少ないか、ほぼない」ことが売りなので、

ローリスク・ローリターン  ハイリスク・ハイリターン

の美容治療の原則に基づくと
人によっては、効いているんだか、いないんだからわからない。こともけっこうあるのだ。
(それでも化粧ノリが良くなるなどの効果は割とすぐにわかる)
だから、私は「期待はしないほうがいい」と、いつも言っている。
しかし、何か治療をしてみたいという人には、このIPL+RF治療を勧めている。

それほど劇的な効果があるわけではなく、
(稀にはシミが綺麗に取れる人もいるが)
値段もけっして安くはない治療を何故勧めるのか?
IPL+RF治療には、目に見えない、すぐにはわからない効果があるからだ。

世間的には「ヒートショック」などとも呼ばれている。
熱の弱いダメージを与えることで、緩んだり、ちぎれたりしたコラーゲンとエラスチンのネット(真皮層にある。肌の張り、弾力に関与する。シワやタルミの原因の一つである)の修復や活性を促すというものだ。

ただし、これこそ、一回や二回治療したところで、わからない。
忘れない程度に、細く長ーく治療を続けていく必要がある。
実際、15年ほど前に美容皮膚科で働いていた時代にレーザー治療を多く受けてきた私は、同年代の女性より、

シミ、シワ、タルミの発生が遅いように思う。

なので、
「すぐには良くならない治療を、何の為にするのか?」
と尋ねられたら、私は
「10年後の自分の為に」と答えているのである。

※1 ダウンタイム→赤みがいつまでもひかない、カサブタができてお化粧しても隠せない。
など、日常生活を送るのに不都合が起きる時間、日数。

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絵津子@ナース

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